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執筆者の写真mata-ne

【新たに吹き込まれた命・蘇った記憶…mata-neカー】

2021年のまたねっ子冬合宿、「mata-ne村にある使われなくなった車を子どもたちとみんなでペイントしよう!!」という企画が催されました

こちらは、mata-neオーナー夫婦の奥さん・芸術担当のたんたんが中心となって、どうやったら子どもたちが自由に楽しく描けるか、mata-neらしい車になるかをだいちゃんと話し合いながら企画。

そしてたんたんと、住み込みスタッフである私(まりも)で事前準備として空、原っぱ、土の色をイメージした3色のアースカラーを下地として染める作業を行いました。





子ども合宿当日!!

まずはたんたんが子供達にmata-ne村で今後やっていきたいことなどをわかりやすく説明


次に子ども達が車に描くもののアイディアだしの時間!テーマは「mata-neといえば?」

海!山!川!シカ!イノシシ!富士山!だいちゃん!たんたん!スタッフ!縄文時代!仲間!

などなど、またねっこ達がmata-neで経験したことや印象に残っていることが続々と出てきます


その後チームに分かれてさらにアイディアを煮詰めて...


いざ描きます!


すぐに飽きてしまったりする子もいいるのかなあと思いきや、とにかくみんな真剣!時間が全然足りないくらいでした





作業を始めてから約2時間後、、、

mata-neカーが完成!


まるで新たな命を吹き込まれかのように

子ども達の夢と、mata-neで過ごした思い出がこのようなとってもあたたかい絵となってこの車に刻み込まれました。



約1ヶ月後...

mata-ne村の地権者さんが大親友の方と共にいらっしゃいました!


地権者さんが来てない間にまた変化があったので、mata-ne村を一緒にぶらり。


「これはこういう人たちと一緒にこういう思いを持ってつくったんです...」


などなど、だいちゃんとたんたんが説明をしながらmata-ne村を巡っている途中、

mata-neカーが地権者さんの大親友の方の目に留まると、満面の笑みでこの車について語り始めました。


「この車はね、僕たちが遊びに来るときによく使っていたんだよ。僕が運転してね、後ろにはみんなが乗ってね、、、、〇〇から〇〇まで移動したんだ😊そしてね.....」


と、まるでホコリをかぶっていた大切な思い出のアルバムを取り出して一枚一枚の写真を丁寧に拭きながら遠くの記憶を思い出しているような、幸せそうな顔


それを喋っている間、その車に染み付いた記憶や思い出がキラキラしたシャボン玉のようになってぽんぽんと溢れ出てくるような感じがしました

「この車、たくさんの思い出が染み込んでいて愛されてきたんだなあ(まりもの心の声)」


このように、大切にされている物たちを見ると私は必ず思い出すことがあります。

それは、国民的マンガ、ワンピース37巻の空島編のワンシーン。

海賊王を目指す主人公ルフィ率いる麦わらの一味が旅を始めた頃から大切に乗っているゴーイングメリー号が、一緒に航海をするのも厳しいくらいにボロボロな状態になってしまった日の夜のこと、麦わらの一味の一人であるウソップが霧の中でゴーイングメリー号を修理する謎の人影を見かけるシーンがあります。


この人影の正体は、クラバウターマンと言って、船乗りにのみ知られ語り継がれている伝説の存在。その伝説とは、自身の船を大切に扱ってきたものにのみ、その船の化身となった妖精が宿るというものです。


「ワンピース読んだことない!」「マンガの世界の考え方でしょ」と思う方も多いかもしれませんが、これらは私たち日本人には馴染みのある考え方に近いはず。


日本人は昔から、アニミズム、神道や八百万の神など、霊物・無機物を問わない全てのものに霊魂や魂、神が宿っているという考え方を持ってきました。だからこそどんな物にも感謝を抱き大切に扱う。そんな文化があるため、日本ではさまざまな「物」に対する供養の習慣もあります。

例えば人形供養、針供養、刃物供養など。

人形供養は、古くなった人形、もう使わなくなった人形などを寺社に供養してもらうというもの。 針供養は、折れたり曲がったり錆びたりして使えなくなった縫い針を供養するもの。針仕事が日常生活の一部であった昔から続いています。

刃物供養は、折れ・曲がり・錆びなどで使えなくなった刃物を供養するもの。 それらは、リサイクルされて新しい刃物や金属製品へと生まれ変わります。


このように昔から、ものにも魂が宿ると考えてきたからこそ、人同様、物を大切に扱い、そして最後はしっかりと供養する、または再利用、リサイクルするという文化が根付いているのですね、、、


この車も、地権者さんが大切に大切に使いきって、たくさんの思い出が染み込んだ後、

今度はmata-neが引き継ぎ、共に新たな命を吹き込む。

そんな風に使われるこの車はきっと幸せだろうなあ、、、


この車以外にも、このmata-ne村にある物達全てに地権者さん中心とするみんなの美しい思い出がたくさんたくさん詰まっているのだと思います。


使っていた証である傷や汚れ、色落ちなど全てに想いが詰まっている、

そのようなもの達で溢れかえっている場所に、また新たな命を吹き込み、新たな思い出を刻みこんでいける。そんなmata-ne村の今後にワクワクした1日でした☺️


最後まで読んでいただきありがとうございました😊


ちなみにこちらのmata-ne村、開拓ボランティアを募集しています!

直近ですと2月5日6日に開拓ボランティアイベントがあるので興味ある方はぜひご連絡ください♪




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