1月土の根ブログ 「森と人の暮らし」
- mata-ne
- 5 日前
- 読了時間: 3分
初めまして!1月の土の根プログラムを担当します、かねちゃんです!
よろしくおねがいします!
1月のテーマは「森と人の暮らし」です!
前回の木こり体験からグレードアップし、「暮らし」にも着目したテーマでした。
晴れているものの冷たい風の吹く大寒手前、まずはお互いを知るアイスブレイクの後、こうした自然の中で昔の人は何を思い過ごしていたのかを学ぶところから1日目が始まりました。
話は縄文時代までさかのぼり、当時の人々の木との関わりについても学びを深めました。
燃料や食料や建築素材など、人と木の関わりは昔から奥深いものでした。

次に、実際に林の中を歩いて昔の人の痕跡探しをしました!
かつて使われていた道の跡、今もススキが残る茅場など…意識しないと気づかないような痕跡が実は日本の山に多く残されていることを知りました。
特に、かつての炭焼き場とその周りに落ちていた酒瓶のカケラを見つけたときは、「昔の人はお酒を飲みながら炭焼きを見張っていたのだなぁ」と、その頃の風景が目に浮かびました。
(酒瓶のカケラが長い時間をかけて木に呑まれていたり!結構レア?)


続いて、昔の人が日々していたであろう火おこしをしました!
土の湿り気を遮断するホオノキの葉、火口のワラビとススキ、細い木の枝や太い木の枝を順番に積み上げ、火をつけると、パチパチと火が成長し…
そこに、林の帰りに拾ったヒノキやアスナロの葉を乗せると、一気に炎と煙が大きくなりました!
油分を多く含むヒノキ、さすが「火の木」というだけあります。

1日目の夜ご飯は、焚火で肉を焼いて食べる昔スタイルでした!
林の中で皆で火を囲み、各々木の枝から作った串で肉やネギを焼きながら、ゆっくり語らい…。昔の人の森での暮らしをいろんな角度から感じられた日だったなぁと、少し焦げた肉を頬張りながら振り返りました。

2日目の朝ごはんはみんなで作った具沢山のリゾットとみそ汁でした!
木の机をみんなで囲んで活気づけ、今日も元気にいけそうです。

そしていよいよ木こり体験!
土砂災害の増加や生物多様性の損失など、日本の森林の課題と林業の必要性を学んだ後、林内で間伐すべき細めのヒノキを選んで実際に切り倒していきます。

一つの油断で命を落としかねない作業です。KYT(危険予知トレーニング)で常に声掛けと確認を行い、気を抜かずに作業していきます。
受け口を切り、ツル幅を意識して追い口を切り…仲間と協力しながらノコギリを引いていきます。そして、ついに上手く切り倒せた!…と思ったら、想定外の位置で他の木の枝に引っ掛かってしまった!ここで伐倒の難しさを身をもって学びました。
これをそつなくこなす林業従事者の方々、すごすぎます。

林業は伐倒で終わりません。倒したヒノキはみんなで肩に担いで運び出しました。
数十年かけて育ったヒノキ、いずれ別のものづくりで大切に使われるでしょう。

力仕事の後の昼ご飯は…豪華にすき焼きでした!年の初めの活気づけです。
今年は土の根がますます盛り上がっていきますように!

最後に振り返り!
私は今回「昔の暮らし、今の暮らし、見つめなおして調和する」というテーマで振り返りをしました。昔の人々の森林での暮らしの良いところを、発展した今の暮らしに合わせていい塩梅で取り入れていければ、持続可能な社会に向けて一歩進めるのではないかと考えました。教科書では気づけないような人と森林の関わりの奥深さを、身をもって感じることができた2日間でした!
最後まで読んでいただきありがとうございます。以上かねちゃんでした!

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